日本 - 決定ガイド
賃貸 vs 持ち家:日本の「5%ルール」と資産価値
日本では建物価値が下がるため、持ち家が必ずしも資産になるとは限りません。5%ルールを使って、賃貸と購入の損得を計算しましょう。
賃貸 vs 持ち家:日本の「5%ルール」と資産価値
注:このコンテンツは日本の不動産市場に特化しています。
日本では「家賃を払うのはもったいない」とよく言われます。しかし、日本の住宅市場には欧米とは異なる大きな特徴があります。それは建物の減価償却です。日本の木造住宅は20〜30年で価値がほぼゼロになります。
感情ではなく数字で判断するために、投資家は**「5%ルール」**を使用します。
「捨て金」とは何か?
- 賃貸の場合: 家賃は100%「捨て金」です。資産にはなりません。
- 持ち家の場合: 住宅ローン金利、固定資産税、修繕積立金、そして建物の減価償却。これらもまた、戻ってこない「捨て金」です。
日本版 5%ルール
持ち家の年間「捨て金」コストは、物件価格の約5%と見積もられます。
- 1% 固定資産税・都市計画税
- 1% 修繕費・管理費(マンション)
- 3% 資本コスト(金利 + 機会損失 + 減価償却)
- 日本の金利は低いですが、建物価値の減少がこのコストを押し上げます。
計算例
5,000万円のマンションを検討中とします。
- 5,000万円 × 5% = 250万円(年間コスト)。
- 250万円 ÷ 12ヶ月 = 約20.8万円(月額)。
判定:
- もし同じような物件を月20.8万円未満で借りられるなら、賃貸の方が経済的に有利です。
- 家賃が月20.8万円以上なら、購入の方が有利です。
日本特有のリスク
日本では、土地の価値は維持されますが、建物(特に一戸建て)の価値は購入直後から下がり始めます。 購入する場合は、**「リセールバリュー(再販価値)」**の高い立地(駅近、都心部)を選ぶことが、資産を守る唯一の方法です。
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#日本#住宅ローン#投資#2025#賃貸